よみもの10

伝統を守りながら醸し出される
銘酒「寿々兜(すずかぶと)」

望月酒造「寿々兜」

忍者で有名な「甲賀の里」に、少量ながら丁寧にお酒を造る若き蔵元杜氏がいる。お酒を「美味しく」「楽しく」そして「嬉しく」飲んでいただくために、地元産米の持つほのかな甘みを最大限に引き出し、酒の旨味にのせる望月酒造の歩み。

古き良き酒と想いを大事に醸す

滋賀県南東部、山間の集落に位置する甲賀市甲賀町毛枚(もびら)に、200年以上も前から酒造りを続けている望月酒造。この地で酒造りに励むのは、11代目蔵元杜氏望月大輝(ひろき)氏。
高校卒業後、家業に入り、当時来られていた能登杜氏より酒造りを学び、能登杜氏の引退後は、滋賀県内の蔵元への修行と、同蔵の仕込みをかけもちされ、2020年12月より蔵元杜氏となる。

11代目蔵元杜氏望月大輝(ひろき)氏

望月酒造の玄関

蔵の入口

望月酒造は1789年(寛政元年)創業。
創業より「晴朗(せいろう)」の銘柄で販売していたが、2006年に新しい銘柄、「寿々兜(すずかぶと)」が誕生。
名前の由来は、鈴鹿山系のきれいな伏流水が同蔵の酒造りには不可欠ということから「鈴」をめでたい「寿」に、そして、地元甲賀市の「甲(かぶと)」を「兜」とし、掛け合わせ「寿々兜」と先代が命名した。ラベルには望月家の家紋があしらわれている。

寿々兜の魅力は、古き良きオールドタイプの「日本酒らしい日本酒」。お酒と食事を楽しんでもらいたい想いもあり、米をあまり磨かずできるだけそのままの形でお酒を醸造され、米本来の味わいや風味を最大限に引き出す。

仕込みの様子

仕込みの様子

仕込みの様子

酒を通して繋がる歴史と未来

同蔵に「百禮之會非酒不行(ひゃくれいのかいひしゅふぎょう)※」と書かれた掛け軸が掲げられている。「あらゆる儀礼や会合において、酒がなければ成り立たない」といった趣旨で、先代の座右の銘だった。「酒は人間関係また人生の潤滑油、酒あればこその世の中ぞ。」と訳され、「酒は人生において大切な存在」という想いがあると感じる。先代は「飲み飽きないうますぎない酒」をコンセプトに酒造りされ、「万人受けではなく、誰かに選ばれるお酒にしたい。」そんな想いが込められている。
※古代中国の詩経に由来する言葉。

「百禮之會非酒不行」と書かれた掛け軸

同蔵らしさのある、あまり磨きすぎず味がのった酒造りを引き継ぎながら、新しい酒造りにも挑戦したいと大輝氏は楽しみな未来を教えてくださった。

IMASHIGAのおすすめは「寿々兜 熟成三年古酒」で、煮物などしっかりした味の料理と一緒に飲んでいただきたい!冷でも燗でも◎
望月酒造らしい先代から脈々と受け継がれ、今の時代を行く大輝氏が醸す「飲み飽きないうますぎない酒」を、沢山の方に知って欲しい。

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