よみもの25
滋賀・近江八幡から世界へ!
「ご縁」を醸す空色ワイナリー
空色ワイナリー
滋賀県・近江八幡の田園風景の中に、新しい風が吹き始めました。
その名も「空色ワイナリー」。
「地元に“誇れる地酒文化”をもう一度」という強い想いから、滋賀県では実に30数年ぶりとなる待望のワイナリーが誕生しました。
食用ぶどう農園の挑戦、山梨での修行、日本酒蔵で培った経験、そして地元とのご縁。
そのすべてが折り重なって、滋賀に新しい酒造りが灯りました。
畑に吹く風や醸造所の熱気が積み重なって生まれる、一本のワイン。
空色ワイナリーのワインは、特別な日にも、いつもの食卓にもそっと寄り添ってくれます。
信念から生まれた「空色農園」と山梨での修行
合同会社空色ワイナリー 代表三崎清隆さんが果樹と出会ったのは18歳のころ。滋賀県立農業大学校の果樹専攻に進み、2年間、ブドウや柿など幅広い果樹を学びました。当時、滋賀県は果樹の作付面積・売上が全国ワーストという厳しい状況にありましたが、三崎さんは、その“伸びしろの大きさ”にむしろ可能性を感じ、「トップを走る農家のもとで学びたい」と強く思うようになります。
農大卒業後も1年間、実習助手として残り、研修先を探す日々。そうしてようやく見つけた研修先が山梨でした。山梨では、生食用からワイン用ブドウまで幅広く生産する農家で研修を開始。生食用ブドウを学ぶつもりで向かった三崎さんでしたが、そこで初めて“ワインという世界”に触れます。
実は、滋賀に戻ってブドウ栽培を始めることについて、地元では「地元にないものだからリスクが高い」「台風や梅雨で病気に弱い」といった、数多くの「できない理由」を指摘されていました。しかし、三崎さんは「それをクリアできれば、本当にできない理由はないのではないか」と確信します。
その確信を裏付けたのが、山梨の専門家からの言葉でした。「私たちも実は日本から世界と戦えるようなワイン作りというのを目指してるんだと。それに比べたら、山梨でできて滋賀県にできないというようなブドウはないんじゃないかと。そんなことは非常にイージーじゃないか」と、挑戦を強く後押しされます。「できない理由がないなら、私がやる」という若さ故の気概も加わりました。
さらに研修先の農家さんに連れられ、甲府駅前の料理屋にもよく足を運びました。ここで「地元食材と山梨のワインを楽しむ人々」「それを提供する店」「そしてワインを造るつくり手」三者が自然に交わる“場”のあたたかさに触れ、「これを滋賀でもつくれたらいいな」と心が動いた瞬間だったと言います。
この「三位一体」の場への強い想いと、山梨の専門家からの後押しを受け、生産者と消費者が和気あいあいと集う場を、必ず滋賀でも作りたいと心に誓ったと言います。
また、生食用ブドウは旬が短く、味わえる期間も限られますが、ワインはその年の記憶を瓶に閉じ込め、1年後、10年後に開けて語り合える“物語のある農産物”。「そこに、生食にはない魅力がある」と強く惹かれていきました。この山梨での経験が、三崎さんを「ワインの世界へと踏み出す決定的なきっかけ」となりました。
「空色農園」と酒蔵で培った信念の基盤
滋賀に戻ってからは、最初の足掛かりとして23歳の時に「空色農園」を開園。今年で16年目を迎えるこの農園ですが、スタート当初は苦労の連続でした。初めての出荷の頃は知名度もなく、「ブドウってこんな場所でできるの?」と言われることも多く、味に自信があってもなかなか売れないという壁に直面しました。
そこで、少しでも多くの人に食べてもらおうと、イベントに出て試食を提供するなど、地道な活動を続けました。その結果、「応援してあげるよ」「美味しかったから来年も買いに来るね」と言ってくれるファンが少しずつ増え、苦しい時期を乗り越えることができたのです。こうして築いた信頼と経験が、ワイナリーを始めるための確かな資本となりました。
また、農園の活動と並行し、酒の仕込み時期には、一度休業していた県内にある蔵の復活に向けた現場に加わり、日本酒の醸造に約8年間携わりました。当時は、多くの人々が力を合わせ、「もう一度この土地で酒造りを」という想いを形にしようとしていた時期でした。その中で三崎さんは、単に酒造りの技術を学ぶだけでなく、地域の酒文化を絶やさないための覚悟を深く学んだといいます。この二つの異なる挑戦で得た経験こそが、後のワインづくりにおいて、味づくりの大きな基盤となりました。
畑を支える技術と山々が見守る「歴史」への想い
空色ワイナリーの圃場は、近江八幡の盆地で最も平らな土地にあります。
北西には「比良山系」、南には「三上山」、そして豊臣秀吉ゆかりの「八幡山」。
その横には足利将軍家が生まれた「岡山」。
歴史を映す山々が、畑を見守るように広がっています。
畑の数と、農園から見える山々の数が偶然一致したことから、三崎さんは圃場に、それぞれ見える山の名を冠しました。
「自分たちもその歴史の1ページに加えてもらえたら」そんな願いが込められています。
また、もとは水田だったため、水はけを良くする暗渠排水(あんきょはいすい)※を整備し、雨が多い地域でもブドウの品質を守るために「雨よけ栽培」も導入。
琵琶湖から吹く風が通り抜ける地の利も活かし、丁寧な畑づくりを進めています。
【※暗渠排水(あんきょはいすい)】
地中にパイプを埋めて水を排出する仕組み。
雨が多い地域や水田転換地でのブドウ栽培では欠かせない技術。
代表三崎氏よりメッセージ
私たちは滋賀県近江八幡市野村町という日本で一番果樹栽培が行われていない場所に、ブドウ苗を植樹し、栽培・醸造・販売までを一貫して手がけるドメーヌワイナリーです。
地元の豊かな食文化と近江の地で醸したワインを是非ワインを手に取って楽しんでいただけましたら幸いです。
IMASHIGAからのメッセージ
三崎さんが目指すのは、「普段の食卓で自然と選んでもらえるワイン」。
初醸造免許を取得し、仕込みを重ねて迎えた初めてのシーズンには、2025年11月末に、初醸造のヌーボーを囲むお披露目イベントが開催されました。
収穫を手伝った人や、完成を心待ちにしていた人たちが集い、会場には笑顔と祝福の声があふれました。
当日は近江八幡市長も来場し、この地に誕生した新しいワイナリーへの期待の大きさを感じさせる一日となりました。
「北海道や山梨に負けない、きらっと光るワイナリーをこの地につくりたい」
その思いを胸に、空色ワイナリーの挑戦はこれからも続きます。
将来的には、ワイナリー近くにカフェを建て、“ここでしか味わえない体験”ができる場所の誕生も視野に入れています。
三崎さんの熱い想いが詰まった空色ワインと、近江八幡の新しい物語に、ぜひご期待ください。
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